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2019/11/6

はじめに、手元にいくらあればいいのか?

これは難しい問題だ。

なぜなら人によって違う。

前回のブログで、
手元資金は月商三か月分が最低ライン、と申しましたが、
これは本当に最低ラインで。

安全ライン、というのはない。

というか決まってない。

しかも「月商三か月分」には設備分を入れてません。

設備投資が必要なビジネスの場合は
スタート時に更に資金が必要だというわけ。

そうなると自己資金だけで起業しようとすると
ハードルはかなり高い。

そうですね?

いまの生活費はいくら?

起業したいのであれば
ざっくりとでもいいので家計簿をつけておいた方が良いと思います。

いくら稼げばOKなのか、
という基準になるからです。

  

どのくらい生活レベルを落とせるか

おそらく、事業を始める人というのは、
「もし事業がうまくいかなかったら・・・」
というのをぼんやりでも考えると思います。

(私も考える)

その時にどのくらい生活レベルを落とせるか。

家賃の安いところへ引越したり
実家に住ませてもらったり。
外食や旅行、趣味の出費を減らしたり。。。

独身であれば、わりと柔軟に対応できるかもしれない。

 

ところが、家庭を持っていると結構悩ましい。
しかも一家の大黒柱となっている場合はもっと悩ましい。

生活レベルを落とした状態で配偶者が満足してくれるのか。
現在はパートタイム勤務だがフルタイムに切り替えてくれるのか。
家賃の安い田舎に引越しするとして、こどもは転校したらぐれてしまうのではないか。
せっかく続けていた習い事はどうするのか。
親の介護は、、、、

などと、心配は尽きない。

 

その辺は家族と摺合せしておくしかないし、
常々言っておいたほうがいいかもしれない。

「事業に失敗して、借金が残ってる」と突然告白してしまうと、
逆に配偶者から離婚を突きつけられる可能性もある。

こういう事態は避けたいものです。

一番の対処方法は、
「最初から生活レベルを低く保つ」ことではないでしょうか。

(もうある程度上がっている人は
これ以上あがらないように)

  

まったくの私見ですが

売上ゼロ・得意先ゼロでスタートするなら
設備費用以外に、
(生活費+固定経費)×1年分
くらいあったほうが良いのではないか?
と個人的には思います。

固定経費というと、
・家賃
・人件費(従業員給与・社会保険料など)
・水光熱費
・事業運営に必須な免許・会費・ソフト代
などです。

実際に事業を始めると、
ほかにも支出はありますから、
売上が無ければ半年くらいで尽きてしまう金額だということは念頭においてください。

一方で、貯金がほとんどないという場合は、
最初は副業でスタートして、
生活に必要な分の売上先を確保できてから
融資を受けずに、満を持して独立する、という方法もあります。

(しかしながら、満を持して独立する、というのは実際少ないように思う)

   

***

以上、ご参考までに。
「いくら手元にあるか」を常に把握できるように
数字を記録して見えるようにしておくのが大事です。

  

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