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2022/9/25
なんとなく、[20日締め]にしてない?
■なぜ[20日締め]?
売上を[20日締め](あるいは[25日締め]など)としている会社がある。
なんでわざわざ月の中間で締めているのか?
それには次のような様々な理由がある。
- 得意先が[20日締め]だったので合わせた
- 月末までに売上が確定するので月次決算が早くなるから
- 以前節税目的でやり始めたので継続適用している
- 月末日が月ごとに異なる(31日、30日、28日、29日)のがやりにくいから
- 年末休暇とかぶると事務処理が困るから
いずれの理由にせよ[20日締め]では、
前月21日から当月20日までの期間に生じた売上をその月の売上とする。
「9月21日-10月20日の売上 ⇒ 10月分の売上」といった感じに。
しかしながらこの[20日締め]、
原則として決算では21日から月末までの期間に生じた売上を追加で計上しなくてはならない。
■決算日は通常月末
個人事業の事業年度は1月1日から12月31日。
よって決算日は12月31日。
法人の事業年度は好きに決められるが、
3月決算の法人は3月31日が決算日。
9月決算の法人は9月30日が決算日となる。
つまり個人にせよ法人にせよ
決算日は通常月末にやってくるので「決算の締め日は月末」ということ。
よって[20日締め]の場合は、
締日の翌日から決算日までに生じた売上(21日から月末までの売上)を追加計上するのである。
■決算締切日の特例もありますが
さきほど、
「[20日締め]の場合は、締日の翌日から決算日までに生じた売上を追加計上」する旨を書いた。
でも、『決算締切日の特例』というものがあり、
これを利用すれば、追加計上は不要。
ただし『決算締切日の特例』を利用するためには、
・商慣習その他相当の理由があり
・締日は事業年度終了の日以前おおむね10日以内の決まった日(20日や25日など)で、
・毎年(毎期)継続して適用すること
といったことが要件となる。
尚、売上と仕入は対応させる必要があるため、
売上を[20日締め]とするなら、
仕入も[20日締め]とし、
在庫棚卸も20日に行うことになる。
その一方で、オフィスの家賃や通信費などの間接経費は、決算日に合わせて[月末締め]で計算する必要がある。
『決算締切日の特例』は、いたしかゆし。
■[月末締め]のススメ
通常、決算の締め日は月末。
だから結論としては売上は[月末締め]がオススメ。
(というのが個人的な意見です)
売上・仕入・経費すべての締め日が統一されていたほうが断然わかりやすい。
給与も[月末締め]のほうが余計な迷いが生じない。
すでに[20日締め]を採用している場合はさておき、
これから家族経営・ひとり法人・個人事業を始めるなら、
自らわざわざ[20日締め]にすることはない。
もし、
得意先の都合で[20日締め]で売上請求書を出す必要がある、
といったケースが取引の大部分を占めるなら
そのとき初めて[20日締め]を検討すればよい。
(法人は決算日を月末でなく20日にすることも可能ですが
めちゃくちゃ面倒くさいことになるのでやめましょう)
***
≪あとがき≫
売上は[月末締め]でも、給与の締日が月途中になっているケースは多いでしょうね。
決算日が月末でなく月の途中日のとなっている法人は、極々稀にあります。
もし依頼されたら私は決算日変更をお願いすることでしょう・・・
≪さいきんのあたらしいこと≫
・Minecraft(ついにマイクラきた)
・Route 227s’ Cafe(おしゃれパンケーキをいただきました)
・ドトールの新ミラノサンドB エビ・サーモン・カマンベール(カマンベールとコショウの主張が強い)
・黄金桃(いただきもの。めちゃくちゃおいしいです)
・辻利のお濃い抹茶アイス(抹茶の味がしっかりしててうまい)
・重曹クリーナーのウエットシート
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