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2020/12/3

海外との取引は、
ドルやユーロなど
外国通貨で行われることが多いです。

これを外貨建取引と呼びますが、
日本で会計ソフトに記録するときは円建てに換算しなくてはなりません。

その円換算のルールは、
法人も個人も基本的に同じです。

いつのレートを使うか、

どの銀行のレートを使うのか、

どのレートを使うか、


それぞれ原則と特例がありますが、
選択した方法を続けて使いましょう。

   

●いつのレートを使うか?

   

■原則


取引日のレート

   

■特例


次のいずれかを使います。
ポイントは、未来の数字を使わない、ということ。
※()カッコ書きは例です。

  • 取引日の属する月の前月末日のレート(取引日が12月10日⇒11月30日のレートを使う)
  • 取引日の属する週の前週末日のレート(取引日が12月10日木曜⇒12月4日金曜のレートを使う)
  • 取引日の属する月の初日のレート(取引日が12月10日⇒12月1日のレートを使う)
  • 取引日の属する週の初日のレート(取引日が12月10日木曜⇒12月7日月曜のレートを使う)
  • 取引日の属する月の前月の平均レート(取引日が12月10日⇒11月の月間平均レートを使う)
  • 取引日の属する週の前週の平均レート(取引日が12月10日木曜⇒11月30日月曜-12月4日金曜の週間平均レートを使う)

——-

≪補足1≫
上記の原則・特例でその日が休日でレートが不明なときは、
その前日以前で最も近い日のレートを使います。

≪補足2≫
1日の間でもレートは変動しますが、その日の最終レートを使います。

原則の取引日のレートを使っている場合は、その取引日の取引発生時点のレートでもOKです。

   

●どの金融機関のレートを使うか?

  

■原則


メインで使っている金融機関のレート

   

■特例


同一の方法により入手等をした合理的なレート

   

——-

≪補足≫
メインで使っている銀行のレート情報が取りづらい場合などは
他の金融機関のレートを使用してもかまわないのです。
ただし、継続して使用することが条件となります。

  

  

●TTS /TTM /TTB のどれを使うか?

  

■原則

TTM(電信売買相場の仲値)

    

■特例

売上・収入・資産・・・TTB(電信買相場)

仕入・費用・負債・・・TTS(電信売相場)

   

——-

≪補足≫

TTMは、(TTB+TTS)÷2 で計算できます。

下記画像レートの場合、12月3日のUSDのTTMは、
(103.49+105.49)÷2=104.49 となります。

参考:三菱UFJリサーチ&コンサルティング 本日の為替相場

   

***

≪あとがき≫
TTS TTM TTB の使用については、
法人の期末換算にはTTBとTTSを使ったほうが有利になりますけれども、
TTMで一貫して使用したほうが実務上はやりやすいことも。

前職で海外取引の多い法人を担当していた時は、
先ほどの三菱UFJリサーチ&コンサルティングのページと、
日本関税協会の習慣為替相場のページをよく見ていました。

マイナーな通貨は日本関税協会のページの「週間為替相場(その他の国)」を参考にすることが多かったです。

≪あたらしいこと≫
・業務処理簿ソフト

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