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2020/7/29
freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトを使っていれば
経費を現金で支払った場合の領収書は、
スマホアプリで写真撮影をして登録することができる。
これはOCRという
画像から文字認識する機能を使用する。
しかし完璧に認識してくれることはない。
間違ったところは修正し、
認識できなかった部分は追加入力する。
「ほんとうにこれは便利な機能なのか?」
そんな風に思うこともしばしば。
もっと上手く使えないだろうか。
もっと効率的な方法はないものだろうか。
●領収書のOCRの読み取りはどちらがいいか
クラウド会計ソフトで(たぶん)有名な、freeeとマネーフォワードで
スマホアプリを用いたOCRの読み取りの概要は、
各社つぎの通りです。
≪freee≫
機能名:ファイルボックス
一括アップロード:5枚ずつ
自動補正:あり
≪マネーフォワード≫
機能名:クラウド経費
一括アップロード:50枚ずつ
自動補正:なし
私見ですけれども、
読み取り精度を比べると、
freeeの方が自動補正がある分、やや高い印象です。
日付と金額はだいたい読み取ってくれます。
(freeeは個人事業主の一番安いプランではファイルボックス機能をほぼ使うことができませんが)
マネーフォワードのクラウド経費は、
撮影の状態や数字の位置にかなり影響されるのか、
読み取りにバラつきがあります。
(全く読み取れてないものもあれば、かなり読み取れているものもある。読み取れてないほうが多い)
マネーフォワードは
「オペレーター入力」という有料サービスを申し込めば、
領収書の画像から記載内容を入力してくれるサービスがあります(1枚20円)。
写真から領収書の内容を登録するなら
これを利用するのが一番速いでしょうね。
(外部にまるっと委託する手もありますが)
●手入力かエクセル入力
OCRで読み取り切れなかった部分を直すのはけっこう時間がかかります。
パソコンに慣れている人なら、
・領収書を見て会計ソフトに手入力
・エクセルに打ち込んでインポートする
などの方法のほうが速いです。
既に現金出納帳をエクセルで作成している場合などは
使用しているクラウド会計ソフトのフォームに合わせれば取込できるようになります。
●現金の領収書をなくす
何が一番速いかを考えると、
現金の領収書を無くす、というのが一番です。
完全にゼロにするのは難しいかもしれませんが、
現金の領収書を可能な限り少なくすることは検討の価値がかなりあります。
出来る限りクレジットカードで購入し、
利用明細を会計ソフトに連携させる。
これにより、日付・金額・店名は自動的に取込できます。
Amazonや楽天などの通販サイトであれば、
その通販サービス自体を会計ソフトへ連携させることにより
日付・金額・店名に加えて購入内容も会計ソフトに取り込めるのでかなり楽になります。
このほかにも、
1枚の領収書につき1つの経費内容となるよう、注文や支払を分ける。
消費税の課税事業者であれば、
軽減税率(8%)対象の取引は会計を別にする。
(食品のレシートは分けてもらう、など)
細かいことですが、
こういった工夫も大事です。
取引の源泉、つまり発生時点から
最終的な経理の帳簿付けまで考えると
クラウド会計ソフトの自動化が進み、スピードアップにつながると思います。
***
≪あとがき≫
試しにお客様の領収書をスマホアプリからOCR読み取りしていたのですが、
OCR読み取りの精度うんぬんよりも、
根本から考えてないとうまくいかないよなあ、とつくづく感じました。
オペレータ入力も、結局は人海戦術みたいなものですし。
経理処理自体に慣れてない場合には、
まずは写真登録から入ることも考えますけれども。
取引の源泉から考えると、
無駄遣いも減るのではないかしら。
場当たり的に買い物していると、
ごちゃごちゃと混ざりがち。
これは事業も家計も一緒ですな。
≪あたらしいこと≫
・コーンクリームシチューのパン
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