スポンサーリンク

     

2020/5/21

「あ、間違ってた・・・」

そうして後から気づくこともある。

前回、給与計算によくある間違いを紹介したが、
実際に間違えていた場合にどうすればいいのかを知っておくのは大事だ。

リカバリー方法を知ってるか知らないかで力が試される。
そんなこともある。

給与計算を間違えていた場合の修正方法は基本的に二つある。

間違えた月に遡って修正するか、
次の給与計算で金額調整して修正するかだ。

給与というのは
その年の1月から12月までの支給結果により
最終的に”年末調整”で1年間の所得税を計算することから、

月ごとの金額が少し違っても、年間のトータルが合っていればよい。

よって、その年の1月以降の給与計算のミスは、
その年の年末調整を行う前に修正すればなんとかなることが多い。
(途中で退職しない限りは)

    

●間違った月に遡って修正する

    

年内に間違いに気づいた場合の修正方法の手段の1つ目は
その間違った月に遡って給与計算をやり直す方法です。

王道です。

そして既に支払った給与(差引支給額)と、再計算した分の差額を
従業員等に振り込んだり返金してもらったりします。

    

この方法は、理解はしやすいのですが、
年内に社会保険料率や標準報酬月額の変更があった場合には
登録情報を一時的に変更前に戻して修正分の給与計算をし、
修正後は元の設定に戻す等の調整が必要なことがあります。
登録情報をいじるので慎重に行ってください。

    

●次の給与計算で金額調整して修正する

    

年内に間違いに気づいた場合の修正方法の手段の2つ目は
次に支払う給与計算で調整を入れる方法です。

どちらかというと、
この2つ目の手段を取ることが多いのではないでしょうか。

やり方としては、
正しい金額との差額分を、次に支払う給与計算でプラスマイナスして調整します。

残業代の支給が不足していたら、
その分翌月に足す、といった感じです。

社会保険料の間違いを修正するための調整は、給与ソフトによって少し異なります。

ソフトによって、
給与計算の画面で
社会保険料の調整額を入れる項目があらかじめ設けられているものもありますし、

社会保険料の金額を直接編集(手入力)するなどの機能があるものもあります。

    

    

ただし、社会保険料を控除しすぎていた場合(1万控除だったのに3万控除していた、とか)などは、
翌月給与の調整だけではたらず、
翌々月にわたって調整が必要なケースなことも・・・
(社会保険料の控除金額をマイナスで入れることはできないので)

修正の金額が大きい場合には、先ほどの「間違えた月に遡って修正する」手段をとることを検討したほうが良いと思われます。

     

***

前年以前の修正は、年末調整のやり直しになることもあります。(あわわ)

できるだけ、年はまたがないように、
早め早めの確認を。

いまからならじゅうぶん間に合いますね。

***

スポンサーリンク


★お読みいただきありがとうございました! ご依頼・ご相談はこちらから↓↓↓お願いいたします。 ※鈴木靖子税理士事務所のHPへとびます。 ------------------