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2020/3/19
簿記の仕訳には左と右があって、
左が借方(かりかた)で、右が貸方(かしかた)である。
財務状況を示す表の名前は
『貸借対照表』であって、
けっして『借貸対照表』ではない。
漢字の並びが逆なのはどうしてかと聞かれてもそんなことは知らない。(おい)
一歩進んで、
英文会計なら
左がDebit(借方)で、右がCredit(貸方)である。
財務状況を示す表の名前は、
『Balance Sheet』であって、
もはや Debit、Creditの影も形もない。(だからなんだ)
まあそれはいいとして、
よく初心者が混乱するのが
立替or未払、貸付or借入の使い分けである。
(中級者でもたまに混乱する)
たとえば、
会社で使う事務用品100円を、従業員が自分の財布から立て替えて支払った。
この場合の仕訳は、
【借方】事務用品費 100円/【貸方】未払金 100円
となる。
立替払いしたから「立替金」じゃないの??
という疑問が浮かぶかもしれないが、
誰の帳簿の仕訳なのか、ということが重要だ。
つまり、「主人公は誰か?」
という視点で考える。
さきほどの状況を、会社が主人公として考えると、
会社は、経費(事務用品費)が100円発生し、
そのお金をまだ払ってない(未払金)。
”立替”というのは、従業員から見た状況であり、
会社から見れば”未払”なのである。
ここで間違えてはいけないのは、
「会社が従業員に立て替えてもらった」というように
決して受動態で考えてはいけない、ということだ。
能動態で考えよう。
受け身では沼にはまる。(気をつけろ)
それでは次の例を見てみよう。
社長が会社の小口現金から20,000円借りた。
もうおわかりのように、
会社を主人公として考えると
会社が、社長に20,000円貸した。
という状況としてとらえる。
この場合の会社の仕訳は、
【借方】貸付金 20,000円/【貸方】小口現金 20,000円
となる。
ちなみに、
社長がお小遣い帳を複式簿記でつけていたら
そのお小遣い帳上は
社長が主人公なので、
【借方】現金 20,000円/【貸方】借入金 20,000円
となる。
(まれにプライベートでも複式簿記でつけている人が存在する)
***
簿記の世界では、
借方と貸方の仕訳を表現するのに、真ん中に「/(スラッシュ)」を入れるのが慣例となっています。
「/(スラッシュ)」の左側が借方で、右側が貸方ですね。
そういえば
BL界では攻めが左で受けが右なんだそうですが・・・そういえば・・・
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