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2020/3/16
どうも売り抜くシミュレーションが多い。
不動産投資の本を読んでいると、
何年か所有したのちに売却する、という話しか書かれていないものが多数ある。
何年か所有したのちに売却する。
それを繰り返す。
いったい誰が儲かっているのだろう?
●建て替えまで考えると・・・
たとえば、
居住用の木造アパートなら築30年が建て替えの目安となると言われます。
建て替えとなれば、
入居者がいる状態ではできませんので、
事前に定期借家契約に変更して契約期限の終わりに退去してもらうか、
立退料を支払って立退いてもらうか、
ということになります。
立退きがスムーズにいくとは限りません。
立退きが完了しても、建て替えの期間は家賃収入がありません。
そして解体費用と新築工事費用が発生します。
(新築費用はローンを受けるとしても)
というわけで、建て替えは大変そうです。
そうなる前に売り抜けるのが勝ち、
というのが多くの不動産投資の書籍に記されていることです。
●持ち続けるという選択肢もある
それでも最終的に売り抜けなかったら
不動産業者に安くてもいいので買ってもらう、という選択肢も出てきます。
売却損が出る可能性が高いです。
でも、建て替え時の資金を工面できれば、
新築アパートからまた家賃収入が入ってきます。
そこまで見越して、シミュレーションしてみるのはどうでしょうか?
ずっと所有し続ける。
こどもへ相続するつもりで考えてみる。
そのほうが結果的にキャッシュが残る場合もあります。
売り抜けるだけが出口ではないと思うのです。
***
先祖代々大家さんをされている方は
当然のように建て替えまで考えていることもありますが、
特にサラリーマン向けの不動産投資術の本は、
売り抜くことしか書いてないものがあまりに多い気がします。
それがちょっと怖いなと思っていまして。
まあ確かに、建て替えはお金かかるし面倒ですもんね。
区分所有マンションの建て替えになるとさらにハードですしね。
そんなこと書いたら本も不動産も売れなくなってしまうのでしょうけど。
株式投資と違って、
不動産投資は自分でコントロールできる部分があるので
そのあたりが投資家にとっては魅力なのかなあと想像しますが、
とにかく
「流されるなよー騙されるなよー」
と思っています。
売って買ってを繰り返して
誰が一番儲かるかというと、
不動産業者さんでしょう。
なので
不動産業者さんが語るメリットデメリットだけでなく、
自分自身で手に入れた情報と、
自分の頭で考えたことと、
色んな方面から検討をしていただければと。
DIY好きな人が中古の戸建てを買う、とかなら
楽しい投資となるかもしれませんしね。
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