スポンサーリンク
2020/3/12
配偶者控除も、配偶者特別控除も、
適用を受けることができれば、税金が減る。
税金が減るのは、適用を受ける人である。
それでは、
適用を受ける人は、あなたなのか?
それとも、配偶者なのか?
●配偶者(特別)控除を受けるのは誰なのか
配偶者控除も、配偶者特別控除も、
適用を受けるのは、
自分の合計所得金額が1000万円以下で、
控除対象となる配偶者がいる人です。
例えば、
夫(自分)の合計所得金額が1000万以下、
妻の合計所得金額が38万円以下(妻は控除対象となる配偶者に該当)の夫婦の場合、
配偶者控除の適用を受けるのは、夫になります。
●どのように税金が減るのか
先程の例の続きで、
配偶者控除の適用を受ける夫は、どのように税金が減るのでしょうか?
まず、税金の計算方法をざっくり見てみましょう。※簡略化しています。
------
■夫が個人事業主ならば、次のように計算します。
(売上-必要経費等-所得控除)×税率=支払う税金
■夫が会社員ならば、次のように計算します。
(給与-給与所得控除-所得控除)×税率=支払う税金
------
配偶者控除も配偶者特別控除も、所得控除の一種です。
よって、配偶者控除の適用を受ける夫は、
所得控除の金額が増えます。
所得控除の金額が増えれば、「×税率」の前の金額が減るので、
支払う税金も減る、というわけです。
●配偶者(特別)控除は誰得?
配偶者控除も、配偶者特別控除も、
適用を受けることができれば、税金が減ります。
税金が減るのは、適用を受ける人です。
つまり、先ほどの例でもう一度考えると、
・夫は配偶者控除の適用を受けることができる
↓
・夫の所得控除が増えるので、夫の支払う税金は減る
↓
・夫の手取りが増える
↓
・夫が得をする
ということになりますね。
ではこの場合、妻には何もないのでしょうか?
・・・はい、何もないです。
こんなこと言うと、
この奥さんの笑顔が怖くみえますね。。。
しかし、あくまで、夫が配偶者控除や配偶者特別控除の適用を受ける場合に、
妻の税金が減るわけではない、ということです。
もちろん、夫が 配偶者控除や配偶者特別控除の適用を受けられるようにと妻が収入を抑えれば、妻自身の税金はゼロまたは少額です。
そして妻が収入を抑えることにより、夫の社会保険の扶養に入っているのであれば、社会保険料を妻自身が払わなくていい、という利点等はありますよ。
(なんだか言い訳をしているような気分に)
配偶者控除や配偶者特別控除は、
夫or妻のいずれかしか適用を受けることはできません。
夫婦のいずれかが、
配偶者控除や配偶者特別控除の適用を受けることができれば、
家庭全体の支払税金は減る、
ということになりますね。
***
久しぶりに「いらすとや」さんの絵を使いました。
うーん、最強だなあ。
***
スポンサーリンク
★お読みいただきありがとうございました! ご依頼・ご相談はこちらから↓↓↓お願いいたします。 ※鈴木靖子税理士事務所のHPへとびます。 ------------------