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2019/12/24

クリスマスイブだが金の話をしよう。

価格変動の少ない仮想通貨をしっているかい?

   

●価格が安定した仮想通貨、ステーブルコイン

  

ステーブルコインとは、
法定通貨(円やドルなど)や(ゴールド)などの資産を担保にして
価値を裏付けられた
ブロックチェーン上で発行される通貨です。

仮想通貨はグローバルでの流通性には期待できるものの
価値変動リスクが高く、
ビジネスに利用するには難しいものでした。

しかし、法定通貨などを担保にすることで
価格が安定した(ステーブル)仮想通貨が生まれたのです。

  

●ステーブルコインは暗号資産ではない(日本では)

  

日本の資金決済法では
仮想通貨のことを「暗号資産」というようになりましたけれども、
法定通貨建てのトークンは暗号資産(仮想通貨)には当たらないそうなのです。

「じゃあなんなの?」

ここで立ち止まってしまいます。

便宜上は”デジタル資産”と呼ばれることが多いようですが、
なんなのかはっきりしないものは
誰がどのように扱ってもいいのかもはっきりしません。

  

●日本では「電子マネー」?

  

日本円で担保されているステーブルコインを探したところ、
LCNEM Chequeがありました。
LCNEMはステーブルコインを「前払式支払手段」として販売しています。
「前払式支払手段」とはSuicaなどのいわゆる電子マネーのことです。

ただ、LCNEM Chequeは”返金不可”となっており、
Amazonギフトカードにすることはできるものの現金では引き出せないようです。

いまのところ使い勝手が良いとは言えませんね。

そして、昨日GMOインターネットのGYENのニュースがありましたが、
わたしがステーブルコインに興味を持ったのは、
xcoinの方です。

作家の武田恒泰さんが代表を務めるエクスコイン社から
日本円を含む世界156種類の法定通貨に対応するステーブルコイン「xcoin」を発行するとのこと。

xcoinも日本の資金決済法の「前払式支払手段」として販売されます。

そもそも、武田さんは両替業を営んでいるんですね。
だからその両替業で扱っている法定通貨に対応したステーブルコインを出すという。
しかも156種類。

最近ではステーブルコインも乱立しはじめてきたようですが、
世界156種類の法定通貨に対応するものは初めてじゃないでしょうか。

今後どうなっていくのか期待しています。

  

●ステーブルコインの税金上の取り扱い

   

今後出てくる日本版ステーブルコインは、
Xcoinと同じ手法、つまり資金決済法上では電子マネーということになるのではないでしょうか。

税金上も資金決済法の取り扱いに準じると考えられます。

仕訳例は次のとおり。

・円で担保されているステーブルコインを1000円分購入した
【仕訳】
ステーブルコイン/預金 1,000円

・ステーブルコインで500円の備品を購入した
【仕訳】
消耗品費/ステーブルコイン 500円

   

ステーブルコインの勘定科目は独自に作ってしまうか、
「その他の預金」とか「預け金」とかでもいいかもしれません。

流動性の資産科目であることは間違いないです。

米ドルが担保になってるステーブルコインであれば
その時の米ドルレートで換算することになるのでしょう。
普通の外貨と同じ取り扱いになるかと。

   

***


   

ビットコインをはじめとする仮想通貨に比べて、
ステーブルコインは税法上の処理が煩雑になることはなさそうです。

しかしこれからどうなるんでしょうね。
Facebookのリブラもまだ利用開始になってませんしね。

途中経過のニュースが多くて、実際にスタートしたニュースの方が少ないような。

ステーブルコインの認知がひろがる前に
量子コンピュータの開発がすすんで、暗号鍵全部開けられて
デジタル通貨が次々と崩壊していったりして・・・
(スリルとサスペンス・・・!)

***

   

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