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2019/11/20
あなたが働いている会社は、
社長が1人、
経理担当をしている社長の奥さんが1人、
あなたを含めた正社員は3人だ。
そのほかにパートも2名いる。
小さな会社だが、
良くいえば「少数精鋭」。
業績も悪くないようだし、
給料もまあまあだと自分では思っている。
しかし自分が定年近くになってもこの状態が続くだろうか?
そもそも就業規則なんてみたことない。
あれ、退職金って出るんだよね・・・?
●会社に退職金を支払う義務はない
会社は、従業員の勤務に応じて給料を払う義務はあるが、
賞与や退職金は支払う義務はない。
大企業では当たり前のように賞与や退職金があるが、
あれは福利厚生の一環のようなもので、
そういった手厚い保護がないとデキル従業員が入社してくれないという理由や、
現在いる従業員のモチベーションを上げるため、
長く働いてもらうために存在している制度です。
なので、小さな会社では、支払う義務のない退職金など
わざわざ用意していない。
●外部積立をしてないなら、退職金は無いことを覚悟せよ。
実は、社員数10人未満の会社は
そもそも就業規則の作成義務すらない。
いわんや退職金制度をや、である。(古い表現ね)
つまり、
小さな会社では退職金を払うかどうかも、
いくら払うかも、とくに決まってない。
誰かが辞めるときになって、
そのときの社長の気分に応じ金額が決定されることもしばしばだ。
会社都合ですぐにクビにするときには、給料1か月分の退職金が出る(ここは法律で決まっている)。
出産や結婚などの理由で円満退社する場合は、すこしお祝いも兼ねて退職金を払うかもしれない。
自己都合で辞めるなら、「払う必要ないよね?」と社長は思うだろう。
(会社側としても新しい人を採用する負担が出てくるので)
定年まで勤めあげたら(そもそも定年の規定がないかもしれないが)
長く働いてくれたお礼として少しは出すかもしれない。
つまり、小さな会社の退職金はあってないようなもの。
期待は一切しないほうがいい。
まれに小さな会社でも中小企業退職金共済(略して”中退共”)などに加入している場合がある。
その場合は退職金資源が外部に積み立てられているので、
社長の気分に左右されることはない。
●退職金が欲しいなら自分で積み立てよ
あなたの会社が社員10人未満の小さな会社で、
中退共などの外部積立制度もないようだったら
自分で退職金を積み立てるしかない。
老後の自分のためだ。
オススメは積立NISAとiDecoである。
そんなことをこの前ポッドキャストで語ったので聞いてください。
(CMか?)
***
次回は逆に社長の退職金について書きたいと思います。
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