スポンサーリンク

   

2023/12/28

『共に働くことの意味を問い直す-職場の現象学入門-』を読みました。


今年一番印象に残った本です。

この本を読んで「誰かを雇おう!」と思ったわけではありません。

むしろ、「一緒に働くって大変だな」と思いました。

   

大変だけど、
いろいろあるけど、
それでもこの本は

「一緒に働くためには”職場”をどう考えて、どうしたらいいか」ということが書いてあります。

  

  

近年、経営者側にとって雇用のリスクは高い傾向にあります。
従業員側の権利主張が強いからです。

もともと従業員(労働者)は法律でかなり守られていたのですが、
それがインターネットの普及により簡単に知れるようになり、
従業員側から権利を主張されるケースが増えたようです。

  

経営者側から見れば、
「給料を払うのだからそれに見合う働きをしてほしい(労働者としての義務を果たしてほしい)」と願うのは当然のことですけれど、
少しでも無理を強いれば問題になり大きな損害を被る可能性があります。

  

それなのにわざわざ雇用して同じ場所で働く必要があるのだろうか?


というのが私の疑問でした。

  

必要な部分だけ外注でもいいのでは?
雇うにしてもリモートでいいのでは?
など。

   

  

本書では、
同じ”場”にいることで『情動的コミュニケーション』が働く
と書かれていました。

『情動的コミュニケーション』とは、五感を使って体で感じている感覚のやり取り。
一方、頭で考えて言葉でやり取りするのが『言語的コミュニケーション』。

”言葉”よりも、
情動的コミュニケーションで伝わる”感覚”のほうが、その人にとって
より信じられる情報だそう。

リアルに会って同じ”場”で話すことで、
『情動的コミュニケーション』と『言語的コミュニケーション』の両方が豊かに交わされる。
その時間こそが創造性につながるそうです。

逆に、リモートワークのように『言語的コミュニケーション』だけでは創造性は生まれにくいのだとか。

しかしながら、同じ”場”を共有するだけでいいかというと、そうではないのが難しいところ。
そのあたりが「一緒に働くって大変だな」とやはり思ってしまいました。

(経営者側の視点で考えてしまいますが)

  

  

個人的には、
リモートワークでも同じソフトを同時に作業しながら「あーでもないこーでもない。あ、こうじゃない?」などとオンライン上の同じ”場”の中で動くことで、
リアルで同じ”場”を共有するのと似た『情動的コミュニケーション』が働くのでは?という気がしています。

私はオンライン上の同じ”場”の中でソフトウェアを操作しながらやり取りしたときに、その”場”の空気らしきものは何度か感じたことがあります。

ここには1つ、オンラインコミュニケーションの可能性があるのでは?
と期待を抱かずにはいられないのです。

  

  

***
≪あとがき≫
YouTubeのゲーム実況の動画を見ていると、
マルチプレイしている実況者の方々はリアルと変わらない感覚的なコミュニケーションをしているように見受けられます。
あれはゲーム上に”場”が出来上がってるのかしら。

素人考えですが。

  

≪さいきんのあたらしいこと≫
・手作りロールケーキ(あまり膨らみませんでしたが、デコレーションしてブッシュドノエルにしました)

***

   

スポンサーリンク


★お読みいただきありがとうございました! ご依頼・ご相談はこちらから↓↓↓お願いいたします。 ※鈴木靖子税理士事務所のHPへとびます。 ------------------