スポンサーリンク

    

2021/10/28

ポイントがこわい。

「本当はいくらなのだろう」

ポイントプログラムが充実しているほど、疑心暗鬼になる。

エネルギー資源や人件費の高騰により
モノの値段が上がっているが、
このポイントも値上げにひと役買っているのではないだろうか?

  

ここ数年では『ポイントせどり』や『ポイかつ』のように、
ポイントを積極的に利用して稼ぐ人も増えている。

そう、稼げるほどポイントは存在しているのだ。

無視できないほどあらゆる消費活動にポイントはついてまわる。

ならば

いつまでもこわいこわいと言って見ないことにするわけにもいかない。

そろそろ真面目に向き合ってみよう。

   

   

●ポイントは付いてくるんじゃない。買っているんだ。

   

企業側の視点では
ポイントとは消費者の購入を促す『販売促進費』と考えられることが多いです。
(あるいは『売上値引』)

10,000円の商品を購入して100円のポイントが付く場合を例とします。

従来の会計処理では、以下のようになります。

ところが、新収益認識基準の会計処理では、次のようになります。
(新収益認識基準とは、2021年から大企業などに適用される「いつ・どのように売上を計上するかの統一ルール」のこと)

※ポイント失効率や消費税は無視しています。正確には売上高9,901円、契約負債99円となります。

契約負債=企業側が将来ポイント値引きする義務 と考えるとわかりやすいです。

これを消費者視点で考えると、
「10,000円を支払って、9,900円の商品と後で100円値引きしてもらう権利を買った」

ということになります。

   

つまり、
ポイントは付いてくるのではなく、
商品と一緒に買っている
のです。

    

「本当はいくらなのだろう」と思っていたら、
ポイントを除けば本当は9,900円の商品だったというわけです。

この新収益認識基準の考え方を知ると、
獲得したポイントを一切無駄にしたくないと思いませんか?

(購入を伴わないポイント付与などは考え方が違いますが)

   

   

●ポイントとの付き合い方

   

わざわざお金を払って買っているポイントなのですから、無駄にしたくありません。
しかし頻繁に行われるキャンペーンや各店舗独自のプログラムにいちいち対応していては疲れてしまいます。

そこで、
ポイントと少しでも仲良くなるために、付き合い方の指針を立ててみました。

お互い疲れないような適切な距離感を保つのがポイントのポイントだ。と思う。

    

(1)最初の設定だけで済むようなものはやっておく

初期設定だけやればあとはポイントが付く(または倍率が上がる)ようなものは最初にえいやっとやります。
利用するサービスと決済するカードの組み合わせで還元率が変わるのものは、還元率が高い組み合わせに統一します。

  

(2)ヘビーユーズする店舗・サービスのについては積極的にポイント制度を利用する

ヘビーユーズするものはアプリやクーポン等もガッツリ利用します。

基本的にポイント制度は常連客が得をするような仕組みになっているからです。
  

たまに利用するものは「ま、いいか」と割り切ることにしました。
いちいち専用アプリを入れて個人情報を入力するのも気が引けますし手間ですし。

    

(3)獲得したポイントをごほうび資源に充てない。


「ポイントたまってるからこれ買っちゃおうかなー♪」を禁止しました。
獲得したポイントで余計なものを買ってはなにも意味がありません。
よって、自ら取りに行ったポイントは、現金と同じものとして通常の決済に充てることにしました。

(意図せず勝手にたまっていたポイントは、ごほうび資源に充ててもいいと思っています)

   

    

●具体的なお付き合い

楽天との付き合い方

ポイントといえば楽天。楽天といえばポイントである。

ポイントと向き合うには楽天のクレジットカードを作らないと始まらないのでは?
と思い作ってみました。

楽天カードでクレジット支払いをすると100円につき1ポイント。還元率1%です
これだけでもほかのクレジットカード(だいたい還元率0.5%)よりお得です。

(注意)ポイント対象外や還元率が異なるものもあります。
楽天カード カード利用獲得ポイントの還元率が異なるご利用先

楽天ポイントは楽天サービスを複数利用することによりポイント倍率(SPU)が上がります

よって、楽天銀行と楽天証券も口座開設して使い始めました。
これだけで通常1%のポイントが4%になりました。
(電気やスマホも楽天にすればもっと上がりますけども)

おまけに、楽天銀行と楽天証券をマネーブリッジしたことにより預金金利も上がりました。

銀行や証券会社にこだわりが無ければ、とりあえずやっておいて損は無い取り組みでしょう。

ただし、上げたポイント倍率は対象サービスが楽天市場等に限定されています。
なので、どのサイトでも金額が変わらないような商品は楽天市場等で買うようにしています。

≪参考≫楽天市場 公式ヘルプ(2021年10月時点)

【SPU】ポイントアップの対象サービスについて

VIEWカード&Suicaとの付き合い方

私はコンビニなどではSuicaを主に利用しています。
キャッシュレス決済が最速だからです。

行動のテンポを崩さずにササっと行きたいときはササっとSuicaで支払います。

SuicaのチャージはVIEWカードを利用しています。
VIEWカードのモバイルSuicaチャージは還元率1.5%

年会費が524円かかりますが、
この利便性でこの還元率なら結構いいのではないかと。

また、えきねっとで新幹線を予約するときも予約時決済なら還元率3%と高くなります。

獲得したポイントはSuicaへチャージできます。

ちなみに、Suicaチャージはポイント対象外としているクレジットカードも多いです。
楽天カードやdカードでもポイント対象外となっています。
(楽天ペイ経由だと0.5%つく)

よってSuicaを多用するならチャージはVIEWカード一択ではないかと思っています。
(普通のネットショッピングをVIEWカード支払いにしても還元率0.5%なので、それは楽天カードで支払います)

   

   

●まとめ

というわけで、私なりにポイントと向き合ってみました。

先日VIEWカードで2か月連続
ポイントが大幅についているのに気づき、びっくりしましたが、
これはマイナポイントでした。

マイナちゃんのこのイラストがいままさに心に響く。

それはさておき。
前よりはポイント獲得に積極的になりました。

『ポイかつ』の本を何冊か読みましたが、
楽天ポイントを利用されている方が本当に多いですね。

しかし気になるのは、楽天ポイントプログラムの改悪が進んでいることです。

楽天の財務情報を見ると、
いまモバイル基地局の先行投資によりモバイルセクションでは大きく赤字が出ています。
なのでこれからポイントプログラムが良くなることはないのかなー?と。
楽天ユーザーが一定以上に達して囲い込みが終了したら
ポイント制度はさらに改悪していくのでしょうか。。。

楽天に限らず、初期設定をしても定期的にチェックしないといけませんね。

新収益認識基準が示すように、
私たち消費者はお金を支払ってポイントを買っているのです。

お得そうな雰囲気にのまれそうになりますが、
付与条件がわかりにくいものも多く、冷静な判断を必要とする部分があります。

利用はしますけれども、

やっぱりポイントはこわいなあと思います。

   

***

≪あとがき≫
落語の「まんじゅうこわい」を頭に浮かべつつ書きました。

まんじゅうといえば、地元愛知県西尾市の穂積堂のまんじゅうはおいしいです。
上用饅頭というシンプルな白いおまんじゅうを法事のときによく出していましたが、親戚みんなに好評でした。

≪さいきんのあたらしいこと≫

・dポイントのクーポン

・ごぼうのポタージュスープ

***

    

スポンサーリンク


★お読みいただきありがとうございました! ご依頼・ご相談はこちらから↓↓↓お願いいたします。 ※鈴木靖子税理士事務所のHPへとびます。 ------------------