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2020/11/6

複数のフリーランス(個人事業主)が
共同でプロジェクトを行うことがあります。

その場合、
フリーランス同士の関係性は主に次の3通りのいずれかとなります。

(1)ひとりが代表者(リーダー)として顧客・取引先との契約をする。他の人は外注(下請け)となる。

(2)各個人がそれぞれ顧客・取引先と契約をする。

(3)ひとりが雇用主として顧客・取引先との契約をする。他の人は従業員となる。

    

フリーランス同士で行っているので、
(3)を選択するパターンはあまりないでしょう。
労務手続き等も手間なので。

今回は(1)と(2)の売上・経費の考え方についてのお話です。
※フリーランス4名(A・B・C・D)が利益を均等に配分した場合の例となります。

    

(1)ひとりが代表者(リーダー)になるパターン

このケースでは、

リーダーとそれ以外の人で売上・経費の計上金額は異なります。

≪Aさん(リーダー)≫
売上:2000
経費:△800
外注費:△900(=300×3人分)
利益:300

   

≪Bさん、Cさん、Dさん≫
売上:300
経費:なし
利益:300

   

(2)各個人がそれぞれ契約するパターン

このケースでは、各人の売上・経費の計上金額は同じです。

≪Aさん、Bさん、Cさん、Dさん≫
売上:500
経費:△200
利益:300

  

   

どちらがいいかはケースバイケースですが

   

現実的に一番多いのは(1)だと思います。

取引をするのにも、窓口が1人に決まっている方がやりやすいからです。

   

ただし、リーダーとなる人は注意しなくてはならないことがあります。

■消費税が影響しやすい
プロジェクト全体の売上がそのまま自分の売上高になります。
消費税の課税売上高が1000万円超となれば2年後は消費税課税事業者となり、
消費税を納める義務が発生します。

■事務手続きが増える
自分が窓口となりますので、当然事務負担も増えます。
取引先との打ち合わせや折衝、経費の支払や売上の入金確認など。
さきほど書いたように消費税課税事業者となれば確定申告するのも一苦労です。

   

これらを勘案して、
利益の配分をメンバー同士均等にするのか、
それとも配分比率を変えるのか、
自分も含めたメンバーそれぞれが納得する方法を検討する必要があります。

なあなあの口約束で進めず、
報酬の取り決めは書面で交わしましょう。    

***

≪あとがき≫

フリーランスがお互いの得意分野を活用して成し遂げるようなプロジェクトも
今後もっと増えていくかもしれませんね。

法人を設立し、
各人の貢献度に応じ給与で配分するのがわかりやすいですが、
法人設立が難しいこともありますし。

フリーランスという働き方は、
孤独な部分もありますけれど、
一定の距離を保ったゆるい繋がりは
ビジネスをするのにちょうどよいと

個人的には感じます。

≪あたらしいこと≫
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・とある紹介(紹介する)

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