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2020/11/5

現在は、オリジナルでも二次創作でも
同人作品をインターネットで販売(領布)できます。

独自のサイトで売るよりは、
委託販売のプラットフォームを通じて行うことが多いでしょう。

確定申告するときに、

「在庫を数え、在庫金額を青色決算書や収支内訳書に書く必要がある」

という理解がある人は多いと思います。

委託販売の在庫も入れましょうね」

というお話です。

※在庫金額は『期末商品(製品)棚卸高』欄へ記入します。

   

●自分の手元にあるものだけが在庫じゃない

   

・紙の漫画、小説、イラスト、画集
・パッケージ版のゲーム・音楽
・各種グッズ

これらのモノの製作費用は、
売れた時に売上原価として必要経費になります

売れる前は在庫=商品という資産であり、必要経費になりません。

よって、

年末に在庫の数を数え、

在庫金額を計算し、必要経費から差し引きます。

  

売れる前の商品であれば、
自分の手元にあろうと、委託先の倉庫や店頭にあろうと同じ。

なので、委託販売の在庫も数える必要があるのです。

※委託先が買い取ってくれる場合は異なります。

   

   

●委託販売は委託先が数えてくれる

   

同人関係の委託販売サイトでは、
毎月の売上や在庫をサークルのアカウント画面で確認できる
ようになっていますので、
自分で管理するより楽ちんですね。

ただし、数はわかりますが、
在庫の原価は自分で把握しておく必要があります。

本だったら、
印刷代その他の製作費÷冊数=1冊当たりの在庫原価 
といった感じです。

  

   

●在庫を抱えない方法

   

個人事業主は、年末12月31日時点の在庫数を数える必要があります。
これは同人作家に限らず
在庫を抱えるタイプの事業ならどれも同じです。

在庫管理が大変ならば、在庫を抱えない方法も検討しましょう。

・ダウンロード販売にする
・受注生産にする※
・デザイン以外の製作も委託する(pixivFACTORYやsuzuriなど)
・年末に在庫が残らないよう売り切る、処分する

などの方法があります。

※受注生産の場合は、仕掛品を計上する必要があるケースもあります。
仕掛品については下記の記事をご参照ください。

***
≪あとがき≫

今年は新型コロナウイルス感染症の影響により
かなりのイベントが中止となりました。

現在は少しづつ復活しているようですが、それでも様々な制限がついていますね。

だからこそ、
オンライン書店等に委託販売を利用して通販しようという動きが目立ったように感じます。

私事ですが、
『鬼滅の刃』のコミックスを映画公開前から買い進めていて、家族みんなで読んでます。
ところがいま、映画の大ヒットの影響か、コミックスがリアル書店でもAmazonでも売り切れており、入荷待ち中・・・

こういう点でも、在庫の管理って難しいですね。

在庫を抱えないように少なくすれば
せっかくの売れるタイミングを逃すという機会損失。

ダウンロード販売ができるようになって、
この機会損失は多少減ったのではないかと思いますが、
家族文庫にするには紙の本が一番なんだよなあ。。。

ということで現在入荷待ちの我が家です。

     

≪あたらしいこと≫
ローソンの明太もちチーズまん(すっかり中華まんの季節になりましたね)

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