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2020/6/11
商品というのは、
顧客に売るためのものだ。
しかし、
その商品の販売促進のためにサンプルとして配ったり、
あるいは
会社の取引関係を良好な状態にするための贈答品として使われることもある。
そういった販売以外の用途で
商品を使った場合は、
どんなふうに帳簿へ付ければよいのだろう?
※今回は、商品を社外向けに配った(使った)場合に限定します。
●用途に合った勘定科目へ振り替える
キャンペーン用やサンプル品として不特定多数の顧客へ配った場合は、
「広告宣伝費」「販売促進費」「見本品費」などの勘定科目へ振替する仕訳を追加します。
≪例≫
【借方】広告宣伝費 / 【貸方】 商品 ○○円
贈答品として特定の取引先等へプレゼントした場合は「交際費」の勘定科目へ振替する仕訳を追加します。
≪例≫
【借方】交際費 / 【貸方】 商品 ○○円
『商品』の勘定科目は、製造業であれば『製品』、期中に仕入れたものであれば『仕入高』でもよいかと思います。
金額は、その商品の原価です。
●商品の金額が大きい場合
商品1点の金額が10万円以上の場合は少し注意が必要です。
■固定資産になる場合がある
デモ用の機械設備(展示場で試しに使ってもらうものとか)などは、
10万以上であれば減価償却資産に該当します。
よって、固定資産の勘定科目へ振替する仕訳を追加します。
≪例≫
【借方】機械及び装置 / 【貸方】 商品 ○○円
※20万未満であれば一括償却資産として、
30万未満(かつ青色申告をしている中小企業者等)であれば少額減価償却資産として
処理することもできます。
■繰延資産になる場合もある
自己の商品等の広告宣伝等のため、
商品名等の入った広告宣伝用の看板、ネオンサイン、どん帳、陳列棚などを
得意先に置いて使ってもらうことがあります。
その置いてもらうもの自体が自社商品であれば、
繰延資産の勘定科目へ振替する仕訳を追加します。
≪例≫
【借方】長期前払費用(繰延資産) / 【貸方】 商品 ○○円
※20万未満であれば少額の繰延資産として処理することもできます。
***
今回は自社商品を社外向けに配った・使った場合に限定しました。
社内向けの場合はまた違うので、次回書きたいと思います。
アイキャッチ画像は今日のおやつです。(本当は息子用の・・・)
キャンペーンでちょっとしたおやつを配る会社は多いですよね。もらう方も気兼ねしないですし。ほほほ。
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