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2020/2/21
外国通貨の価格変動を利用して儲けるには、
外貨預金とFXの2つの方法がある。
「どちらがいいの?」
儲けるつもりがあるなら、
それはFX一択である。
●FXの税率は一定。損失も繰越可能。
FXにより稼いだ利益は、税金の世界では「先物取引に係る雑所得等の金額」として扱われます。
確定申告で税金を計算するうえで、
申告分離課税の『雑所得』に区分され、
利益に対して一律20.315%の税金がかかります(所得税と住民税あわせて)。
また、損失が発生した場合は、
確定申告することにより、
その損失を3年間繰越できるため、
翌年以降に発生したFXの利益と相殺することが可能です。
※申告分離課税に区分された所得は、
他の種類の所得との通算や相殺はできません。
●外貨預金はFXではないことに注意
銀行の外貨預金のサイトも、
FXサイトばりに充実しているものがあるようです。
もちろんFXのようにレバレッジはかけられませんが、
うまく使えば為替差益でかなり稼ぐことができてしまいます。
そうなると問題は税金です。
取り扱いが全く異なります。
●外貨預金の税金
外貨預金による利益にかかる税金は2つに分けられます。
(1)利息
外貨預金の利息については『利子所得』として20.315%の税金がかかります。
これは源泉分離課税といって、金融機関が税金を天引きしますので
国内の金融機関ならば利息分は確定申告不要です。
(2)為替差益
外貨預金の為替変動により生じた利益である為替差益については、確定申告が必要となります。
外貨預金の為替差益は、 総合課税の『雑所得』として税金がかかります。
税率は15.105%から55.945%となります(所得税と住民税合わせて)。
総合課税に区分されると、ほかの所得と合算した合計金額の多寡により
税率が決定します。
なので、
たくさん稼げば稼ぐほど、
税率は上がり、
支払わなくてはならない税金が増えていきます。
そして、損失について、繰越の制度はありません。
(ただし、損失が出た場合に、同じ年に発生した他の総合課税『雑所得』とは相殺できます)
よって、外国通貨の価格変動を利用して儲けたいのならば、
FXの方が税金が少なく手取りが多くなる可能性が高い、
ということになります。
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「外貨預金代わりにFXを使う」という話がありますが、
「FX代わりに外貨預金を使う」をやってしまうと思わぬ損をしてしまう場合がある、というのが今回のお話です。
そこに気づいたら、
はやくFX口座の方へ乗り換えましょう。
税率が20.315%の一律だというのは、
稼げば稼ぐほど有利であることに気づきます。
(わたしの場合、申告書を作れば作るほど・・・)
ただ、自営業の場合には、FXでも外貨預金でも、
国民健康保険料が上がることがあります。
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